死刑廃止キリスト者連絡会(廃キ連)

   活動について

活動内容

 現在、具体的な活動として@機関紙『死刑廃止キリスト者通信』の発行、A法務省に要請書や抗議文を送る、B他団体との共催によるイベントの実行、C個別死刑囚への直接または間接の支援、などを行なっています。
 94年1月には38名の文章を収録した『死刑廃止とキリスト教』(新教出版社)を刊行しています。


運動の中からの神学  

 主に死刑廃止運動に関わっている人々や、死刑囚と交流している人々の実践的な体験に基づいて、「運動の中からの神学」の探求を目指しています。
 キリスト教会の歴史を振り返ると、従来のキリスト教倫理は必ずしも死刑否定ではなかったという側面があります。私たちはその事実を告白し、まず、キリスト教の内部に死刑否定の立場を提起して行くことが重要な課題であると考えています。
 さらに昨今では、現代的な課題として、旧約聖書における死刑の規定をどう理解するかが問われています。国際情勢を見渡しながら、その問題とも取り組んでいきます。
 また、死刑制度の問題にとどまらず、被害者の遺族の感情、犯罪給付制度の改善、教戒師の職務など、さまざまな問題を共に考える機会をすすめています。
 人類史の流れでは、死刑問題との真剣な取り組みは、やっと緒についたばかりだといえます。互いに知識と洞察を分かち合い、存廃論を超えた多角的な視点から、この運動が少しでも前進することを私たちは願っています。

カトリックとプロテスタントを含む超教派

 死刑廃止キリスト者連絡会では、カトリックやプロテスタントなどさまざまな教会に属する人たちとともに、教派にとらわれない交流が行なわれています。
 死刑廃止を願うキリスト者同士の交流を図りつつ、同時に死刑廃止活動を通して、仏教者など他宗教の人々との対話にも積極的に取り組んでいます。


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